『侘び草』です。
詫び草ではなく、侘び草。 謝る草ではありません。
侘び寂びを楽しむ草です。
侘び草はADA(アクアデザインアマノ)が開発した水草キット。
いくつかの種類の水草の寄せ植えのようなもので、 初心者でも簡単に水草を使った水景を作ることができます。
水中に沈めれば水景を作るのに役立ち、 侘び草ハンガーに乗せて水上におけば、 オープンアクアリウムの森が作れます。
侘び草の販売価格は ¥1,500〜 。
ラインナップは豊富ですが、 取扱いの店舗によって 取り揃えている商品が異なります。
また、ADAの商品に通販はなく、 特約店から購入する以外に入手する方法はありません。
お店では水上葉が繁茂した状態で販売されていますが、 水中に沈めて半月〜1ヶ月ほど経過すると 水中葉に生え変わります。
もちろん、そのまま水上葉として育てることもできます。
本日は、侘び草を水上葉として育てる「水上栽培」についての紹介です。
初心者が失敗せずに侘び草をお手軽に楽しむ方法のご紹介です。 ご了承ください。
侘び草の設置方法
侘び草を水上栽培する場合は、 水草ハンガーを使って水槽の上に設置するか、 オーバルグラスなどを使って設置する方法が一般的です。
水草ハンガーを使う場合は 侘び草の土の部分が半分浸かる程度の高さで 設置します。
オーバルグラスなどを使う場合は直置きで 水を減らす方法でもOKです。
私は有茎草MIXを水草ハンガーを使って設置しています。
下から伸びてくる水草を水中用として発芽させ、 水中に向かって伸びるようにしたかったので、 気持ち深めに水が浸かるようにしています。
設置する個数は30cmキューブ水槽なら すごい勢いで繁茂するので1個で充分です。
息巻いて複数設置してしまうと トリミングが追いつかなくなり、 光の当たらない場所ができて 最悪枯れてしまいます。
トリミングには専用のハサミを使うと メンテナンスが楽になるのでおすすめです。
刃先が曲がった特殊な形状をしており、 レイアウトを維持したままカットすることが 可能です。
特に、植栽されている根元に光が入らずに 腐ってしまうと水草が全て抜けてしまい、 なくなく捨てる羽目になります。
始める時の興奮を抑えて、 まずは1つからがオススメです。
設置場所の注意点
エアコンの風が当たる場所と、 直射日光が当たる場所は避けましょう。
水上とはいえ水草ですので、 乾燥にはめっぽう弱いです。
直射日光はコケ発生の原因になるので、 絶対に避けましょう。
ライトは必要?
水草の育成において、ライトは必須です。
光と養分がなければ、水草は成長できないためです。
水草の育成にはかなりの光量が必要なので、 ADAのアクアスカイ、そだつライト、リーフグローなど、 水草育成用のライトを使用すると失敗しないと思います。
個人的にはリーフグローがおすすめです。
値段はお手頃でインテリア映えもよく、 台座を外して水槽の淵にも設置でき、 当てたい箇所にライトを曲げて 設置できる点が素晴らしいライトです。
CO2の添加は必要?
水上育成であれば、Co2添加は必要ありません。
水中で有茎草などのCo2の要求が多い 水草を育てるのであれば必須です。
基本的に完全水中で水草を育てるのであれば、 無いよりはあったほうが良い というイメージで捉えて良いと思います。
日々のメンテナンス
毎日やることは、
液肥の投与(朝1回)
霧吹き(朝晩の2回)
です。
液肥はDOOAの侘び草ミストを使っています。 dooa.jp
1日1回、葉の面全体に散布するだけでOK(5プッシュくらい)。
DOOAの侘び草ミストには忌避成分が入っており、 コバエの発生を防ぐことができます。
水上栽培をすると、初期の頃からコバエに 悩まされることが多いので、この商品をバイネームで オススメしたいです。
霧吹きは最低でも朝晩2回、 葉全体が濡れるように 吹きつけておけば大丈夫です。
私は在宅ワークの休憩がてら、 暇さえあればシュッシュしてます。
回数は多いにこしたことはないので、 何度やっても問題ありません。
週に1回のメンテナンス
頃合いをみて行うメンテナンスとしては、
1.水換え 2.トリミング
です。
水換えは週に1回全換水でOKですが、 同じ水槽で成体を飼育していれば 1/3程度を目安に換水しましょう。
トリミングとは、 水草をカットする作業 のことです。
ある程度伸びたらバッサリと短く切って しまいましょう。
せっかく増えたのにもったいない!と 感じると思いますが、放置しておくと 侘び草の寿命が短命になります。
繁茂しすぎてしまうと、 根元など光の当たらない部分ができてしまい、 そこから枯れて最終的に水草が抜けてしまいます。
ただ、切った水草は別の場所に植え直せば 断面から根っこが生えてさらに増やすことが 可能です。
ビオトープなどがある方は適当にさしておくと また違った楽しみができますよ。
侘び草の育成は簡単!変化も早く楽しめる
しょうじき、これくらいの説明で十分なくらい 侘び草の水上育成は簡単です。
お世話としてやることは少ないし、 機材を少なくてすむことから費用も そこまでかかりません。
個人的には侘び草を水中で育てるよりも 水上の方がとても気楽です。
侘び草と肥料を入れても、 5,000〜10,000円あれば始められます。
侘び草の成長スピードはとても早く 毎日様子が変わりますので、 世話する方を飽きさせない魅力があります。
一度始めたら毎日の世話が楽しくなること間違いなし!
是非チャレンジしてみてください。
90日後の様子
根っこや伸びすぎた水中葉を何度かバッサリと トリミングをしてきましたが、 着々と成長し続けて、30cmキューブ水槽を 1つの侘び草によって支配されています。
水上葉を栽培すると養分をたくさん吸ってくれる のでコケの発生(富栄養化)を抑止できるのですが、 それでもコケが出てきている状態ですので 肥料の添加をやめています。
まだまだ長く楽しめそうです!